[ 番屋の??? ] |
メタ本にあった番屋の障子が、普段開いているのか?閉じているのか?・・この質問は、実は、本を印刷に出す前にも、編集を担当していただいた女史の方からもされましてね〜〜(笑)あの本の中で、ボクが言いたかったのは、東京での時代劇の撮影に慣れていない若手スタッフが・・同じ質問をボクに「京本さん〜これって?普段閉じてるんですか?開いてるんですか?」と、聞いて来た事自体ボクには、可笑しかったのです。良く、時代劇、特に銭形平次等の所謂、捕物帳に・・この番屋の障子が出てきますよね。使われ方は、その時々で変わっていませんか?たとえば、障子をアップにして、丸い円の中に(番)と大きく看板文字が大写しになる時(番屋ですよ!ここは!ってカットです。)!当然この時は障子は閉まっています。かと思うと、子分が「てえへんだ〜〜」と駆け込み・・中に主人公が「なに??」そんな駆け込みシーンだと・・まあ、大概、ご都合主義で・・開いている事が、ほとんどですし(開ける手間暇・時間がもったいない)、かと思うと・・番屋の中に死骸(亡き骸)が・・そこに、主人公等が、下手人とおぼしき人間を連れてきたり・・もしくは、その亡き骸の許嫁(いいなずけ)等を連れて来るシーン・・どうですか?その、非劇的再会?その後の許嫁の表情の変化を見せる時の手順として・・主人公が「じゃ・・いいですね心して、じっくりお顔を見てくだせえよ」許嫁「うなずく・・」そして、障子をゆっくりと、主人公が開ける・・許嫁の表情が・・急に強張り「ワ〜」っと亡き骸にすがり泣き崩れ・・なあんて、シーン見た覚えないですか??要するに、、その映像!時にその時々の演出手法!簡単に言うと、映画ご都合主義という訳なんです。正確には、閉まっているのが、当然かも知れませんね。でも考えようによっては、この時代。当然クーラー等ないわけですから・・夏場は開けていたのかも?要するに、映像では、その場の撮影、手法で、周りの役者やスタッフは、それを瞬時に判断するのです。「ねえ!これさあ〜〜ここに置いておくと、ボクが入って来て刀抜くとき邪魔なんですけどねえ〜〜」「そうですね、じゃあ、わらっちゃいましょう!」と、さっきの繋がりだとそこになければいけないものを片づけるのです。この場合のわ・ら・うは、「ど・け・る・」という業界用語なのです。だから、番屋についての答えは、特になし!!ボクには、そんな事を真剣に聞いて来た!その行為(いやあ〜〜質問することは、良い事だと思いますよ。それが、叉勉強にはなるのですから・・)に、ああ、何と、時代劇を作る上での人材が不足している事を・・痛感した。と、その担当の女史の方にも答えたえ次第です。
時代劇基礎知識講座でした。羅刹那Sさん!!スペシャル記事ありがとう!!つよ〜〜い味方で〜〜す。そして、何か、ボクのSPEAKに暖かい言葉!!ありがとう!!嬉しかったです。ほんとに!〜〜ではでは、明日も早いので・・みなさん!おやすみなさい!! AM.2・08
2001/06/01(Fri) |
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